ウェブスターマーケティング株式会社の吉岡政人さんによるSEOに関する記事も今回で2回目を迎えました。前回の「SEOセミナー1 SEOを学ぶその前に。アフィリエイトを続ける理由」に続き、今回はSEO概論についてお届けします。
※SEOに対する考え方は、2017年のセミナーから基本的には変わりません(2020年2月現在)。今後、変わっていく可能性もありますので、ご了承ください。
SEO概論
2014年以降のSEOは何が違うのか。
2014年以前は、タイトルタグやH1、H2タグなど、ある程度最適化していれば、「そのサイトがどういうことを書いているサイトなのか」ということをGoogleは認識していたと思います。
今は、ターゲットキーワード周辺の共起語を重視していると考えています。例えば、道玄坂、山手線、宮益坂、西武百貨店、東武百貨店、ハチ公と聞くと、多くの人が「渋谷」というキーワードを思い浮かべるでしょう。
この場合、「渋谷」を連想させる「道玄坂」「山手線」「宮益坂」「西武百貨店」「東武百貨店」「ハチ公」が共起語となります。
このようにGoogleでは、ターゲットキーワード以外にも、共起語から「そのサイトが何を言わんとしているのか」を理解しようとするアルゴリズムが働いており、そこに、個別記事タイトルのクリック率、滞在時間、PV、離脱後のユーザーの動きといった要素が加わり、コンテンツを評価する仕組みになってきていると感じています。
このような背景からも、SEOにおける重要な要素の8割~9割は質の高いコンテンツを生み出すことと言えます。
質の高いコンテンツとは
質の高いコンテンツのイメージとして、以下の3つがあげられます。
A.Googleが考える質の高いコンテンツ
B.メディア作成者が考える質の高いコンテンツ
C.ユーザーが考える質の高いコンテンツ
概念的な話になりますが、上記それぞれの立場ごとに質の高いコンテンツのイメージが異なっており、最終的には「C.ユーザーが考える質の高いコンテンツ」を目指すべきです。しかし、いきなり「ユーザーが欲しがっているコンテンツとは何か」ということを把握できないため、B→A→Cの順で、Google Search Console(サーチコンソール)のデータを元にコンテンツを進化させていくイメージで作り込んでいくのがいいと思います。
戦略的なアフィリエイトとは?
コンテンツ設計における重要な4つのポイント
・サイト全体のテーマに対する網羅性
・各ページコンテンツの完結性
・わかりやすさ
・オリジナリティ
サイト全体のテーマに対する網羅性
例えば、「脱毛」というキーワードで考えたときに、脱毛できるエステを探したい場合は「脱毛エステ」、クリニックで脱毛をしたい場合は「医療脱毛」、渋谷で探している場合は「渋谷 脱毛」、永久脱毛を探している場合は「永久脱毛」といったキーワードが思いつきます。
「脱毛」という大きなテーマについて、「脱毛エステ」、「医療脱毛」、「渋谷 脱毛」、「永久脱毛」を説明するコンテンツ、カテゴリーを用意することが網羅性となります。
各ページコンテンツの完結性
あるテーマに対して、1ページの内容で説明しつくされているかどうか。もうこれ以上書ける情報がないというくらい、しっかりと情報を記載することが重要です。
わかりやすさ
ページの滞在時間が短すぎないか、PVはどれくらいかというデータから、読者は最後までコンテンツを読破しているか、わかりやすい内容になっているかを意識します。
オリジナリティ
他のサイトには無い、オリジナルなコンテツや仕組みが重要です。
この4つの要素が入っているとSEOに強いサイトになると考えられ、ジャンルによっては被リンクがなくても上位表示されるケースがあります。
アフィリエイトのやり方5 ~売れる記事の書き方~
今現在のSEOの鍵
Google Search Console(サーチコンソール)に登録し、論理的なサイト構造、質の高いコンテンツを作成・修正し、ナチュラルリンクの獲得を目指すのがいいでしょう。
- サイト設計、コンテンツの作成と修正に8割~9割の力を入れ、外部リンクの獲得は1割~2割以下
- Google Search Console(サーチコンソール)に登録してデータを見ながらコンテンツを考えていく
- 検索順位チェックツール「GRC」(外部サイト)、「Alumina(アルミナ)」(外部サイト)などを使って自分のサイトのSEO順位をチェックする
- ターゲットキーワードの設定によって、サイト全体の必要なページ数が決まる
- ページはサイト設計時に「必要だから」記事作成するのであり、むやみにページ数を増やしてもだめ
SEOで有利になる! 内部リンクの最適化、効果的な貼り方、注意点
以上、Googleのアルゴリズムについての概念をお届けしました。
次回は「SEOセミナー3 サイト設計論。トップページキーワードの考え方」をお届けします。
プロフィール 吉岡 政人 氏 ウェブスターマーケティング株式会社代表取締役。人工知能を使ったサイト管理サービスの「Alumina(アルミナ)」(外部サイト)を開発。