前回の「マーケティング的集客戦略」に続き、かん吉さんに執筆いただいた記事を届けします。 ブログへのアクセスには主に5つのルートがあります。一人でも多くの人にリピーターになってもらうことが、ブログの安定した集客につながります。
目次
ブログ集客への5つのルート
ブログ集客では、次の5つのルートを意識します。集客といえば検索エンジンからの集客を思い浮かべる人が多いかもしれません。本連載では、ソーシャルメディアからのアクセスを重要と考えます。なぜなら、ソーシャルメディアは他の集客ルートの起点になるからです。各集客ルートについておさらいしておきましょう。
※広告費を払うことで、検索エンジンやソーシャルメディアで自ブログをアピールできます。お金さえあれば誰でも出稿できますが、本連載では取り扱いません。
集客ルート1 ソーシャルメディアからの流入
X(旧Twitter)やFacebook といったソーシャルメディアからブログへ読者を送る方法です。 ソーシャルメディアのフォロワーが増えると、多くの人にメッセージや、ブログの更新情報を発信できます。
ブログ記事を紹介したソーシャルメディアのコメントがバズると、多くの人がブログを読みにきてくれます。
多くの人に届けば、ブログをリンクしてもらえたり、お気に入りに入れてもらえるなど、他の集客ルートの起点となります。本連載ではメインの集客方法と位置づけています。
フォロワーが多いほど、バズる可能性が高くなります。ただし、多ければいいわけではありません。フォロワー数が少なくても、影響力のある人にシェアされるとバズりやすいです。誰にフォローしてもらえるかが重要です。
集客ルート2 検索エンジンからのアクセス
国内の検索エンジンといえば、Google、Yahoo!、Bing が有名です。Yahoo!検索の中身はGoogleなので、実質的にはGoogleのシェアが9割以上です。
ユーザーがキーワード検索したとき、上位表示されているページほど閲覧されやすいです。多くのブロガーは、自分の記事を上位表示させて集客しようとします。
しかし、検索順位は相対評価です。仮に現在1位でも、他に有力な記事が登場すれば、順位が入れ替わってしまいます。
集客ルート3 お気に入り、ブックマークからのアクセス
ブラウザーにあるお気に入り機能(ブックマーク)に登録してもらい、ブログにアクセスしてもらう方法です。
お気に入りに登録してもらえると、日常的に読んでもらえる可能性が高くなります。ただし、繰り返し読みたいと思ってもらえないと登録してくれないため、難易度は高いです。
自分がお気に入りに登録しているページを思い出してみてください。よく利用するツールやサービスであったり、お得な情報が更新されているブログを登録しているはずです。
継続的に読者に利益を与えられるブログを目指しましょう。
集客ルート4 RSSリーダーからのアクセス
RSSリーダーは、登録したブログの最新記事を更新1時間順にリスト化してくれるサービスです。効率的に情報収集できるため、根強いファンが多いです。
RSSリーダーはFeedlyが有名です。ブログをカテゴリーに分けて管理できるため、見落としが少ないです。RSSリーダーに登録してもらえると、読まれる可能性が高くなり、アクセスアップが期待できます。ブログを運用する際は、必ずRSSフィードを流し、Feedlyへの登録を促しましょう。
集客ルート5 他サイトのリンクからのアクセス
他のブログで紹介されると、リンクをたどって読者が読みにきてくれます。人気ブログで紹介されると、多くの流入があります。他のブログで紹介されるのはうれしいことです。
記事の質が低いと、紹介されることはありません。正確な情報だけでなく、意見や主張があると、賛成してくれる人がブログで紹介してくれます
他のサイトからのリンクを「被リンク」と言います。被リンクは検索エンジンのランキングを計算する指標の1つです。被リンクが多いページ(多く紹介されているページ)はいいコンテンツであると、検索エンジンは評価します。
検索エンジン対策だけにこだわるのは止めよう
多くのブログ指南本では、SEO(検索エンジン最適化)による集客を重視します。検索エンジンからの集客は大切です。しかし、本連載では、ソーシャルメディアやブラウザーのお気に入り、RSSリーダーでフォローしてもらうことを重視します。
集客力のあるキーワードで上位にくると、多くのアクセスが集まります。検索ランキング1位に表示されると、天下を取ったような気分になり、「自分のブログは安泰だ」と考えがちです。
しかし、実際は検索順位は水ものです。検索アルゴリズム(検索順位の計算手順のこと)が変更になったり、ライバルブログが台頭してくると、一晩で順位が下がってしまいます。
上位表示がずっと続く保証はどこにもありません。集客を検索エンジンに頼り過ぎると、順位で大きくアクセスが変動してしまいます。検索エンジン対策だけにこだわらず、他のルートからの集客も意識しましょう。
リピーターこそ力!
本連載では、検索エンジンからの流入よりも、繰り返し読みにきてくれる「リピーター」を増やすことを重視します。
マーケティングの知見によれば、リピーターが増えてくれた方が集客が安定します。1日1人でもリピーターになってくれれば、1年で365人のファンが増えます。1人でも多くリピーターになってもらえば、アクセス数は確実に増えます。
リピーターを増やすために重視するのは、大きく以下3つの集客ルートです。とくに意識しましょう。
使えるものは使おう
投資の世界に、「1つのかごにたまごを盛るな」という格言があります。ブログ集客にも同じことが言えます。1つの集客手法に頼るのは危険です。
インターネットの世界は日々変化しています。ひと昔前は、検索エンジンからの集客がメインでした。次第にRSSリーダーやソーシャルメディアが普及し、最近はパソコンからよりも、スマートフォンを使ってインターネットを利用する人口が増えています。
ブラウザーからだけでなく、アプリからの集客の試みも始まっています。ここ5年くらいを見渡しても、集客の手法は確実に増えてきています。食わず嫌いをせず、何でも取り入れていきましょう。
まとめ
最近の検索エンジンは、E-A-T(専門性 / 権威性 / 信頼性)を重要視していて、本当の専門家ではない記事は、ビッグワードでの上位表示が難しくなっています。
SEOだけでなく、いろいろな集客ルートを作っておくことが、アクセスの数の安定確保につながります。
プロフィール 菅家 伸(かん吉)