今回は、2016年にアフィリエイトで独立・法人化を果たした、アフィリエイト運営者てるもすさんに執筆いただきました。「アフィリエイト記事の外注方法」についてお届けします。

目次

「お金」は増えても、「時間」は増えない!?

「やっとアフィリエイトで食べていけるようになったのに、忙しさはあまり変わっていない」という悩みを持つ方が多いのではないでしょうか?

「いつGoogleのアルゴリズムでSEOが変動してしまうのか」「取り扱っている案件がいつ終了になるかわからない」といった恐怖感や「作業を止めたら、報酬も落ちてしまうのではないか」といった強迫観念からついつい、働き続けてしまいますよね。

この悩みを解決する方法が、「アフィリエイト記事の外注」です。業務の一部を外注することで、「お金」だけではなく「時間」も手に入れることができるのが魅力です。

もちろん「一人で出来るビジネス」というのが、アフィリエイトの特徴でしたが、外注することで「時間を手に入れる」ことができます。今回はそのための選択肢の一つとして、外注することのメリット・デメリットや、はじめ方をご説明します。

「アフィリエイト記事の外注」最大のメリット

「アフィリエイト記事の外注」を行うことにおけるメリットは2つあります。それぞれのメリットについて、解説しますので、外注を行うことについて、理解を深めましょう。

1.記事作成以外の作業に注力できる
2.足りない技術を補ってもらうことができる

1.記事作成以外の作業に注力できる

アフィリエイトの運営には、記事作成以外にも、SEO分析や最新の情報入手など、さまざまな作業がありますよね。記事作成を外注することで、そういった作業に注力する時間が増えます。

SEO分析を行う時間が増えれば、さらなる集客に向けた対策が行えますし、最新情報が集まれば、いま読者にとって、最もニーズの高いコンテンツを、考察することもできます。

それ以外にも、他の業務に充てる時間が増えることで、いままでできなかった業務を行うことができる点が1つ目のメリットです。

2.足りない技術を補ってもらうことができる

また、記事作成の外注だけでなく、さまざまな作業を外注することができます。アフィリエイトの仕事が好きという人でも、得手不得手はあるのではないでしょうか。

たとえば、「記事を書くのは好きだけど、写真を撮影したり、イラストを描いたりするのは苦手」という方や、「調べるのは得意だけど、調査結果をグラフに起こすのが苦手」というような、苦手分野の技術を補ってもらうことで、よりよい記事作成を行うこともできます。

アフィリエイトの作業のうち、ほとんどの作業を外注スタッフに依頼することも可能です。中には、管理画面で売上を確認すること以外、すべての運用作業を外注しているアフィリエイターもいます。このように、苦手分野を外注し、得意分野に工数をかけ、サイトの質を高めることができる点が2つ目のメリットです。

このように、外注スタッフに依頼することで、より自由な時間を得ることができ、得た時間でさまざまな作業を行うことができます。そして、余った時間で他の新しいサイトを立ち上げたり、アフィリエイトとは全く関係ない仕事をしたり、さまざまな時間に活用ができると考えたら、とても魅力的ですね。

事前に知っておきたい! 外注のデメリット

ここまで外注することのメリットをお話してきました。しかし、もちろんデメリットもあります。外注を行う前にデメリットもしっかり把握しましょう。

1.外注費用が掛かる
2.外注スタッフの育成に工数がかかる

1.外注費用が掛かる

外注することとは、「お金で時間を買う」ことです。現在の収益とのバランスを考慮しながら外注を行う必要があります。なんでもかんでも外注し、赤字になってしまいスタッフに費用をお支払いできない! ということにならないよう注意が必要です。

2.外注スタッフの育成に工数がかかる

外注スタッフを雇いはじめたころは、スタッフの育成に想像以上に工数がかかります。その際に、一番やってはいけないことは、「中途半端に手を出す」ことです。一時的に「一人でやっていた時よりも忙しい」状態になったアフィリエイターもいらっしゃいます。

外注スタッフが、自分のやり方になれ、軌道に乗るまでは、複数の外注作業を一斉に依頼するのではなく、一つの作業に集中させて外注化に専念することがおすすめです。

それを乗り越えれば、心の底から「やってよかった!」と思えるほど、心強い味方になってくれますよ。

クラウドソーシングで記事作成を外注してみよう

それでは、実際に記事の外注を依頼してみましょう。以下の手順で記事を外注することができます。

手順
1.クラウドソーシングサービスに登録する
2.記事作成依頼の募集を出す
3.外注スタッフを選ぶ(選び方も紹介)

1.クラウドソーシングサービスに登録する

最近では、アフィリエイターとライターをマッチングしてくれる「クラウドソーシングサービス」で外注するのが主流です。数あるクラウドソーシングサービスでも、特にアフィリエイターに有名なのが以下の2社です。

ランサーズ(外部リンク)
クラウドワークス(外部リンク)

会員登録を行えば、だれでも利用できるため、どんな仕事もかんたんに発注することができます。気軽に登録できるため、両サイトとも登録者数は多く、外注スタッフが見つかりやすいのはメリットです。

登録時は個人情報を入力しますが、それが相手に知らされることはなく、ニックネームでのやりとりをすることができます。(中には、実名で登録されている方もいらっしゃいます)。ただし、どうしても関係は希薄になりがちなので、長く仕事をしたい人とは積極的にコミュニケーションを取り、不満を募らせないように注意する必要があります。

2.記事作成依頼の募集を出す

会員登録が完了したら、次は記事作成依頼の募集を出します。よく「どんな風に募集文を書けばいいですか?」「どれくらいの文字単価で出せばいいですか」という質問をされますが、募集の書き方に正解はありません。

しかし、外注した記事が出来上がったとき、「望んでいたものと全然違った!」「サイトのイメージに合わない!」というようなことになると、困ってしまいますよね。そういった問題を解消させるために、募集文章を考える際に、「あなたがどんなサイトを作りたいか」「あなたがどんな記事を書いて欲しいか」「あなたがどれくらいのクオリティを求めているか」を詳細に記入する必要があります。

そのために、以下を意識して募集文章を考えてみましょう。

このように、自分の希望をまとめておきましょう。他のアフィリエイターさんが出している募集文をチェックしてみるのもいいですね。「自分が求めている内容に近い募集文」が見つかったら、それを参考に募集文を考えましょう。

文字単価についても、周りのアフィリエイターの募集文を確認して、相場をチェックすればOK。一点注意しなければいけないのは、ライター側は、サービス会社から手数料として報酬の20%を引かれる仕組みになっていますので、それも加味した上で文字単価を設定しましょう。

応募が来ない場合の改善方法

「周りと似たような条件で募集を出しているのに応募が来ない」といったこともあるかもしれません。ただ、その場合は募集内容がダメなのではなく、単に「気付いてもらえていないだけ」の可能性があります。

ライター側も、全ての募集内容に目をとおすことはできないので、このような場合には、自分からメッセージを送ってアピールしてみましょう。ほかにも、募集タイトルを変更してみるのもおすすめです。このような対策で「まずは気付いてもらう」「募集タイトルをクリックしてもらう」工夫をしていきましょう。

3.外注スタッフを選ぶ(選び方も紹介)

依頼相手からの応募が来たら、依頼を行うか決めることができます。10人の募集が来て、10人を採用することは難しいですよね? 実際に成果物を見て判断することもできますが、ここで3つのポイントを順番に解説します。

(1)相性で判断する
(2)研修を受けてもらい採用する
(3)2~3人採用する

(1)相性で判断する

私が、採用基準として一番大切にしているのは「相性」です。

これは普通の職場でもあることだと思いますが、人間関係において「すごく仕事がデキる人だけど、なんか噛み合わないなあ」とか、「おっちょこちょいだけど、なんか憎めない人なんだよなあ」なんて感じること、ありませんか?

応募の段階で、「あれ?」と違和感を持った人は大抵、長続きしません。もちろん、仕事をきっちりこなしてもらうことが前提ですが、優秀かどうかよりも「ストレスのたまらない関係性を作れる相手かどうか」を重視するほうが長続きしますよ。

(2)研修を受けてもらい採用する

「とりあえずテストとして1記事書いてもらってから採用するかどうかを決める」「10記事納品後に継続的に仕事を依頼するか決める」など、条件を設けることもできます。もちろん、最初から募集文に明記しておくなど、事前に伝えておく必要があります。

実績のあるライターさんでも、「いざ発注してみたら指示通りに書いてもらえない」なんてこともありますし、「ステキな記事なんだけど、自分のメディアとはちょっと毛色が違うな」など、意外な発見もあるかもしれません。

結局のところ、これも「合うかどうか」です。少しでも違和感を感じた場合、採用を見送ったほうがいい場合もあります。

(3)2~3人採用する

「予算をあまりかけたくないので、とりあえず1人だけ採用してみよう」と思う方もいるかもしれませんが、これは失敗の原因になりやすい行動です。

理由は、最初から運命のパートナーに出会える可能性は限りなく低いです。1人だけ採用すると、力が入りすぎて必要以上に厳しくなりがちです。

最初のうちは、ライター側も「お試し感覚」ですので、音信不通になりやすい。1人しか採用していないと、その人が辞めたら、また募集からやり直さなければなりませんので、結果として、かなり効率が悪い状況になります。

2~3人採用すると、発注・記事の検収・修正の指示などかなり忙しくなるので、いい意味で肩の力が抜けますし、比較対象ができることで、ライターそれぞれの個性も見えてきます。

複数人のライティングを見ることができるので、自分の欠点にも気づくことができるというメリットもあります。

たとえば、指示したことと違う記事が納品された場合。1人だけがミスしたのだったら、単純にそのライターの勘違いかもしれませんが、3人が同じミスをしたとしたらどうでしょう?

こんな時は、「自分の指示が分かりづらかったんだな」「伝え方がヘタだったんだな」と、自分の至らなさに気付く、いいきっかけになります。

これらのポイントを意識し、相性のいい外注スタッフと巡り合えれば、サイト運営の作業工数はかなり削減されるのではないでしょうか?

まとめ

アフィリエイト記事の外注は、意外とかんたんに行うことができます。一人で黙々と運営するだけでなく、外注スタッフのお力を借りてみるのはいかがでしょうか?

いままで記事を書くことにかけていた時間を削減し、新しいことに取り掛かることができれば、これまでと違った、新たな収益源を見つけることができるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。