メディアアワード新人賞受賞者のお悩みを、「かん吉」さんによるサイト診断の結果と共にお届けします。今回は、収益アップにつながる記事の増やし方、についてお悩みの、「通信費Lab」さんからのご相談です。
【診断サイト】通信費Lab(外部リンク)
【ご相談内容】超特化型のサイトを作成しており、現段階20記事程度で私の中では完成形(読者の悩みを解決できる)が見えています。ただ20記事程度の場合、SEOやドメインパワー的にも弱く「上位表示できないのではないか?」と悩んでいます。今後、「別商標の記事を増やすのか」また「現記事の切り口を変えて記事数を増やせば良いのか」など収益アップのための運営方針についてアドバイスいただければ幸いです。
【目標】アフィリエイト報酬月30万円
格安SIM「IIJmio」への乗り換えに特化したサイトです。
大手携帯電話キャリアのdocomo、au、SoftBankからIIJmioへ移行する方法が、これでもかというくらい詳しく説明されています。
私も、格安SIMへの移行を考えているので、読みふけってしまいました。説明が会話形式になっていたり、図や表が多く使われていたりして、とても読みやすいです。読みながら作業を進めていけば、スムーズに移行できそうです。
IIJmioの案件の報酬額は、非常に高価であるため、まとまった報酬を得やすいです。今後、記事を増やしていけば、収益が増えていくと思います。
非常に将来性を感じます。頑張って運営を続けて欲しいと思います。
記事を増やして報酬アップ
記事を増やすには、
・別の話題の記事を追加する
・他の格安SIMサービスの記事を追加する
の2つの方向があります。
・別の話題の記事を追加する
IIJmioへの移行についての記事は、ほぼ網羅しているようなので「別の話題の記事を追加する」は、なかなか難しいと思います。
Yahoo!知恵袋や、Googleキーワードプランナーなどを利用して、新たなIIJmioや通信費に関する疑問や話題をチェックすることは定期的に実施しましょう。
・他の格安SIMサービスの記事を追加する
「他の格安SIMサービスの記事を追加する」は効果的だと考えます。IIJmioと同じ内容の記事を、他の格安SIMサービスでも書いていくのです。お手本があるので、書きやすいはずです。いわゆる「水平展開」ですね。
他の格安SIMサービスの新しい記事は、サブドメインよりも「通信費Lab」の配下に、新しくディレクトリを作ってそちらに書いていくと良いでしょう。
サイト名は「通信費Lab」なので、通信費に関する記事を追加することは、問題ありません。サイト名が「IIJmio乗り換え術」などであれば、IIJmio以外の記事は書きにくいため、サブドメインや別ドメインにしたほうが良いでしょう。
たとえば「miemo」であれば例として、https://tusinhi-lab.com/category/miemo/
のように記事を追加します。
現在、IIJmioの記事はhttps://tusinhi-lab.com/category/iijmio/
ディレクトリの配下になっていました。将来の拡張を見据えて、しっかり計画されていると感じました。
記事のリライトは重要
記事のリライトも重要です。格安SIMの料金や条件などの情報は、今後変更される可能性があります。その都度、修正したり追記したりしないと、間違った情報を公開することになります。
記事数が多くなると、内容のチェックやリライトの作業が大変になります。他の格安SIMの記事を追加するのであれば、将来有望な魅力あるサービスを厳選して紹介した方が良いでしょう。
サービスの内容をよく吟味することが重要です。読者はすべての情報が欲しいわけではありません。本当に有益な情報を知れれば良いのです。
ミニサイトで高単価案件を狙う
通信費Labさんのように、高単価の案件を狙うのはアフィリエイトでは常套手段です。
自分の好きなこと、得意なことをテーマにサイトやブログを作ると良いとよく言われますが、アフィリエイト収入を目的にするのであれば、最初にASPの案件をひととおり眺めて、自分が利用している商品やサービスに関連する高単価な案件を見つけて、メインにサイトを作るという方法もあります。
ただし、案件が停止されてしまうと、収入源がなくなってしまうリスクがあるので、なるべく時間と手間をかけずにサイトを制作します。10ページくらいで完結するミニサイトが作りやすいです。
小さなサイズのサイトでまずは運営をして、うまく回ってきたタイミングで、通信費Labさんのように、他の案件へ水平展開して、少しずつサイトの規模を拡大していけば良いでしょう。
「通信費Lab」というサイト名が適切か?
1つ気になったのが、「通信費Lab」というサイト名が、本当に適切かどうかです。通信費というと、自宅の光通信や固定電話などの話題も入ってきます。
今後、増やしていくコンテンツは、格安SIMサービスへの乗り換えに関するものであるならば、「格安SIM乗り換え」や「スマホ代節約」といったサイト名の方が、よりダイレクトに読者に内容が伝わると感じました。
ただし、格安SIMやスマホといった言葉が、将来ずっと存在続けるとは限りません。「携帯電話」という言葉ですら、「スマホ」に置き換わっています。「通信費」という言葉は、無くなる心配はないと思いますが、ちょっと広すぎる感もあります。
後からサイト名を変えることは、よくあることで、問題ありません。むしろ、より良い名称がないか、常に考えていたほうが良いと思います。ぜひ考えてみてください。
まとめ
おそらくサイトを作りはじめる段階で、他の格安SIM案件に水平展開していくことを念頭に置いて、まずはIIJmioに集中してコンテンツをポストしていったのでしょう。非常に参考になります。水平展開を実現して、さらにサイトを大きくしていってほしいと思います。
プロフィール 菅家 伸(かん吉)
「わかったブログ」(外部リンク)、「カエレバ」(外部リンク)を運営。趣味のマラソンはベスト2:58’38。著書の「ゼロから学べるブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座」は、重版が続いている。2022年6月に6年ぶりの新著「ブログ マネタイズのツボ84」(外部リンク)を出版。