メディアアワード新人賞受賞者のお悩みを、「ひつじ」さんによるサイト診断の結果とともにお届けします。今回は、SNS以外での集客を増やすためにはどうすればよいか、「ぽい得サーチ」さんからのご相談です。

※メディアアワード 2020下期 結果発表ページはこちら

こんにちは! ご相談をいただきありがとうございます。

一通りサイトを拝見しましたがものすごい作り込みです! 狙った人にしっかり刺さるコンテンツになっていて、とても素敵だと思います。

あとは集客ができれば、売れるサイトになると思いますし、そのための改善点の提案をさせていただきます。

SEOでの改善点

まずはSEOで気になった点についてまとめました。

更新頻度の問題について

ご相談にあった「ツールという性質なので更新頻度が少なくなってしまう」点については、私も仕方ないと思います。

更新頻度が高く、新しい情報が出ているほどSEOで有利なことは間違いないのですが、更新することがないのに更新しても仕方ないことも事実です。

ツール自体は完成しているため、更新率をあげる方法としては、ツールと相性がいい「お小遣い稼ぎ」「ポイ活」「副業」といったテーマで、サイト内に記事を増やしていくことがおすすめです。

もしくは「ツール」は「ツール」と割り切って、コンテンツを追加し続けるサイトを別で作り、集客した人をツール側に流してくることも1つの選択肢だと思います。

キーワード設定

サイトを拝見していて、記事タイトルや記事見出しのキーワード設定で、いくつかもったいないと思う記事がありました。

たとえば「お勧めポイントサイト10選」というタイトルの記事がありますが、検索ユーザーのほとんどは「ポイントサイト おすすめ」で検索すると思うので、「お勧め」を「おすすめ」に表示を改めてあげるべきだと思います。

また、できれば[見出し2]タイトルにも、「ポイントサイト おすすめ」などの狙っているキーワードを含めた方が、タイトルと記事の一貫性が取れてよいと考えます。私なら[見出し3]タグで「モッピー」「げん玉」のようなおすすめの項目は整理します。

あと、狙っているキーワードが全体的に大きい印象も受けます。SEOを狙うなら、まずは3語あたりの、もう少しロングテールを攻めていきたいところです。

たとえば「サービスA サービスB 比較」といった、少しニッチ寄りだけど収益性の高いキーワードも積極的に狙っていくといいでしょう。

記事を書く前にキーワードの競合分析をして「ここなら競合も強くなさそうだし、自分のサイトで勝てそうだ」という部分を探して、記事作成をおこなうことがおすすめです。

タイトルのキャッチフレーズ

ここでも、記事タイトルの設定についてですが、見たところ「キャッチフレーズを放り込むことが弱い」と思います。もっと検索エンジン上やSNS上でクリックしたくなるタイトル付けに仕上げていけると、SEOでも有利になりそうです。

たとえば「おすすめポイントサイト10選」という記事を書きたい場合、「詳細や特徴を紹介」のような堅いキャッチではなく、もっとターゲットユーザーが思わず読みたくなるようなフレーズを添えたいところです。

フレーズの例としては、「ざくざく貯まる!」「総額100万円も夢じゃない?」のようなターゲットにとって心を惹かれるものを添えると効果的です。このような文言がタイトルに入っていた方が、クリック率が上がってアクセスも増えやすくなり、有利に立ち回ることができるようになります。

副題の入れ方はあまり露骨にやると胡散臭くなりますが、事実を誇張しないのであれば、こういった心に刺すフレーズを切ってみることはよいことだと思います。

ターゲットが興味を抱くキーワードの抽出

「読者層にはどんな言葉が刺さりやすいのか?」をもっとリサーチしてみる機会を作ってみることもいいと思います。

競合サイトや副業系の雑誌などを参照して、各メディアはターゲットに向けて、どんな言葉を投げかけているのかもチェックしてみましょう。

現状「稼げる」をベースとして「スマホで」「月収」「累計〇〇万円達成」「在宅副業」など、ポイントサイトに興味を抱く人(=ターゲット)にとって、魅力的な言葉が散りばめられていることがわかります。

あとは「これまでに50万ポイント獲得しました!」といった具体的な収益金額や写真が掲載されていて「ちゃんと稼げる」というイメージを読者に与える工夫をおこないましょう。

このように、さまざまな媒体を参考に、調査していくことで、自分のサイトに合った訴求キーワードで、ターゲットが興味を抱くキーワードを見つけることができます。

被リンク獲得

そして、最終難関が「被リンク獲得」だと思います。

ポイントサイトの特化ツールというカテゴリーだと、正直、集められるリンク数の限界点が見えるのは、早いだろうなと思います。

「ポイ活」のジャンルでSNSを含むコンテンツ投稿を増やしていって、露出度の高い状態に持っていけると、営業次第で被リンクをもらえる形にもっていきやすいです。

SEOを重視するなら、何かしらの形で被リンク課題を少しずつクリアしていく必要があります。

1年以内に30万円の目標に向けて

30万円の目標に向けて、これからどういった取り組みをしていけば目標に届きそうか、私なりの考えをまとめました。

集客に力を入れれば、30万円は届くと思うのですが、それに向けてどういった方向で取り組むべきなのかをアドバイスさせていただきます。

コンテンツを作り込む

先ほどもお伝えしましたが、「ツールとは別に記事を作り込んでいく」ことはよいと思います。

特に補充していきたいことは、ポイントサイトで稼いだ成功体験のコンテンツです。

「実際にどのようにポイントを稼ぐのか?」
「管理人はこれまでどれくらい稼いできたのか?」
「おすすめの案件や見極め方は?」

など、初心者に向けの記事をロードマップ的に増やしていくとよいでしょう。

これをおこなうことで、サイトにかなり説得力が出てきますし、読者としては、かなり背中を押してもらえるので、成約につなげられるケースが増えるはずです。

SNSを絡めたコンテンツ作りをする

サイトではなく「SNSでコンテンツ展開する」こともおすすめです。

副業や小遣い稼ぎ系のアカウントを作って、SNSで情報共有してファンを増やし、最終的にサイトに来てもらう形です。すでにSNSでの集客を成功させているということなので、その強みはこれからも生かしていけるはずです。

SNSを攻略するのに必要なことは、やはり「企画力」で、たとえば私は昔には「iPhone7を格安SIMで使う方法をサポートします」といった呼びかけをして、契約を取っていたこともあります。この方法は、最初はマンパワーが必要ですが、確実に誰かの役に立つことができ、ファンは増えます。

同じようにして「無料で節約診断とサポートをさせていただきます」のような節約や小遣い稼ぎ系の企画をして、ターゲットとなる人にアプローチしてみてもよいかも知れません。

ツールを作ることが得意なら、診断ツールを作って節約診断を半自動化してもよいです。

そのような感じで、SNSでの企画を通してターゲットを集めて、最終的にサイトで注文してもらう形を取っていくこともよいと思います。

まとめ

取り入れられるアドバイスもあれば、そうでないこともあると思うので、採用しやすいものに着手してみてください。

すでにとてもよいサービスに仕上がっていて、あとは集客課題だけだと思いますし、これからのご活躍を楽しみにしています。ご相談をいただきありがとうございました!