メディアアワード新人賞受賞者のお悩みを、「ひつじ」さんによるサイト診断の結果とともにお届けします。今回は、成約率の向上、コンテンツ制作についてお悩みの「GreenWaves」さんからのご相談です。
【診断サイト】GreenWaves(外部リンク)
WiFiルーター関連のキーワードを狙って独自コンテンツを追加してきましたが、商品内容の変更にともない、固定回線系とMVNO関連のキーワードに切り替えて、コンテンツ制作をおこなっています。しかし、モバイルWiFiルーターに比べると成約までのハードルが非常に高く、また成約率が低いのが課題となっています。仕組みを学ぶための学習コンテンツも用意しているのですが、いま一つうまくいきません。今後はアナリティクスの数値やヒートマップ等の客観的数値を元にユーザーニーズの分析と行動の分析をおこなっていくつもりです。不足しているコンテンツや内部リンクの導線についてアドバイスいただけたら幸いです。
【目標の報酬金額】年間1,000万円
こんにちは! ご相談いただきありがとうございます。
私も通信系をやってきたので回線系やMVNO系はどうしても成約ハードルが高くなってしまうのはすごくわかります。
そのうえで、いまの成約率が低い状態をつくっている問題点を探りながら、どうやったら解決できそうかについて、一緒に考えさせていただきたいと思います。
ターゲットをまだまだ絞るべきでは?
ブログを読ませていただいていて、成約率の低さは「誰に刺したいコンテンツなのかがよくわからない」という点が最大の問題なのではないかと感じました。
いまのところ「インターネット回線の総合サイト」という立ち位置で運営されていると思いますが、それだと競合となるのは大手メディアたちになってくるので、その中で突き抜けるのは難易度が上がってしまいます。
ですので、もっともっとターゲットを絞った発信にきりかえてみるのはいかがでしょうか?
たとえば私も最初のガジェットサイトは「mineo」という商標に絞って、「iPhone」というメーカーでの乗り換えを希望する人に向けてサイトを作りましたが、そうやって目的がハッキリしていた方がライバルとの差別化もしやすいですし、なにより成約率はグッと上がります。
これから成約率アップのために優先的にやるべきことは、ユーザー教育のためのコンテンツを増やすことではなく、「ターゲットを絞り切ること」をおすすめします。
そうやってターゲット絞り、うまく軌道に乗ったら、ジャンル内で幅を広げて展開していけばいいと思います。
専門用語の出現頻度を減らす
成約率が低くなってしまうもうひとつの原因としては、ユーザーが専門用語についていけずに置いていかれていることがあるのではないでしょうか。
ガジェット系をそこそこ知っている私なら理解できる文章なのですが、一般人が読むには専門的な言葉の出現頻度が高い(ex.プロバイダ、MNO、APNなど)と感じてしまいます。専門用語が必要な場面ももちろんありますが、できるだけ登場の頻度は減らしたいところです。
もしかすると現状では、通信に疎い一般人さんが訪問されたら「なにを言っているのかわからない記事」と思われてしまって、離脱されてしまう傾向にあるかもしれません。
そういったことを減らすために「一般人にもわかりやすい文章を書けているのか?」をチェックしたいところです。
ガジェットにそれほど精通していない家族・友人(できれば、MVNOに興味がある人)に記事を読んでもらって意見をもらうことがとても有効です。
私も最初はライティングに関してかなりフィードバックをもらいましたし、いまでもときどきもらっています。そうすると、思いのほか自分の使っている言葉が通じないことがよくあります。
たとえば「ディスプレイ」ではわからないので「画面」という言葉を多く使うようにするなど、狙っているターゲットによってはそういった配慮をしないと文章が通じません。このあたりのユーザーとの言葉の乖離を埋めていくと、成約率はもっと上がっていくのではないかなと思います。
ユーザーとの信頼関係作りが成約率アップに必須
固定回線系やMVNO系の高い成約ハードルを下げていくためには「信頼関係の構築」がほぼ必須になってくると考えています。
4年前ならMVNO系のメディアは相当少なかったので、情報発信だけでも成約にもっていくことはできましたが、いまはそれが飽和しきっているので、情報を提供するだけでは差別化面では不十分になるからです。
1.ソーシャルメディアでの露出
2.ターゲットユーザーとの交流
3.信頼関係の構築 / 強化(ユーザーの乗り換えサポートなど)
4.ブログへの集客と収益化
SNSやYouTubeでターゲットユーザーとなる人との接点を増やしていって、最終的に自分を信頼してくれる人にブログで商品を買ってもらうという流れです。
SNSでは有益そうな情報発信をするだけでなく、困っているターゲット層をサポートすることもおこなってみるとよいです。「MVNOへの乗り換え相談」「固定回線への乗り換え相談」など、お手伝いできることは多いと思います。
こういった集客チャネルを1つ持っておくとSEOだけに囚われてコンテンツをつくる必要もなくなるので、集客や収益化の基盤が安定します。
消費者がどこから買うのかといえば、そのなかでも信頼できる人(その人がやっているメディア)から買うという流れになっていると思います。その時代の流れに沿った戦略を取れると成約数も成約率もグッと伸びていくはずです。
まとめ
まとめますと、これからの成約率改善施策として
1.ターゲットをもっともっと絞る
2.専門用語を少なくして、一般人にも通じやすくする
3.ユーザーと信頼関係をつくる
が有効ではないかということです。コンテンツ追加やその導線整理よりも、まずはこういった作業に集中するほうが成約率は伸びていくのではないでしょうか。
ちなみにこの施策だけでは規模が小さいので年、1,000万円には届かないかもしれませんが「まずは6桁中盤で収益を安定化させることを目指して」というコンセプトでのアドバイスとなっています。
こういった考えもご参考にしながらブログ運営に役立てていただけたら幸いです。ご相談をいただきありがとうございました!
プロフィール ひつじ
アフィリ初心者を支援するためのサイトを運営。
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