メディアアワード新人賞受賞者のお悩みを、「ひつじ」さんによるサイト診断の結果とともにお届けします。今回は、成約率を上げるための改善方法を知りたい、「おうち教材の森」さんからのご相談です。

※メディアアワード 2020上期 結果発表ページはこちら

こんにちは! ご相談いただきありがとうございます。

すでに戦略が素晴らしいので私がわざわざアドバイスすることもないくらいですが、「自分ならさらにこうするかな?」という補足的な視点から話をさせていただこうと思います。

改善を始める前に

成果発生しているページのリライトして成約率の改善に努めていくという流れでお考えのようですが、その前にぜひやっておきたいのは「ペルソナとして置いている人に実際にサイトを見てもらえる機会を持つ」ということです。

・いまのページの分かりにくい点はどこか?
・どんな情報がもっと欲しいのか?
・どんなことで購入を躊躇するか?
・改善後ページならそれらは解決されているか?

など、実際にペルソナにあたる人に複数会い、意見を聞かせてもらう機会を持てるといいでしょう。

こういった機会にしっかり時間を割いておくと、コンテンツ内容がペルソナにとって、よりよくなることはもちろん、成約率アップや新規キーワード開拓にも繋がっていくはずです。

デメリット回避の側面からいえば「独りよがりな改善を避けられる」というのも恩恵として大きいですね。ペルソナの声が聞こえなくなってくると、作成者の主観の強い改善に陥りやすいです。

ちなみに、これはアフィリエイトに限らず「想定している顧客にたくさん会いにいくこと」がビジネスのスタート時においても重要なことだと思います。

・顧客がどんな情報を求めているのか?
・購入したいと思えるブログにするにはどうすればいいか?
・どんなブログ(サービス)なら再訪問したいか?
・どんなブログ(サービス)なら友達にシェアしたくなるか?

などを明らかにするために、ヒアリングの時間を十分に割いてみるといいでしょう。

そのヒアリングがひと段落したあとに、今回ご相談いただいた内容のリライトを進め、改善していくという手順がよいです。

改善を進めるうえで個人的に思うこと

細かい補足になるのですが、成約率自体は季節や経済などの影響を受けるため、一定ではありません。

そのため、「リライトしても、すぐに成約率が改善されないケースもある」ということを頭に入れながら取り組まれたほうがいいと思います。

特に現在は非常に経済の不安定な時期というのもあり、その情勢に成約率がつられて動くことがあります。

ほかにもGoogleのアップデートで順位が入れ替わると成約率が変わってくるということもあります(上位にいる方が、説得力があるためか、成約率は高くなりやすい傾向はあります)。

そういったことから「リライト」と「成約率改善」の相関を取るうえでの邪魔者は多いのです。それらも加味しながらPDCAのサイクルを回していかれるといいでしょう。

ただ、ペルソナとなるユーザーの声を取り入れながら作っているコンテンツであれば、成約率の平均値は自ずと高くなっていくのではないでしょうか。

成約率を上げるために

その他、成約率を上げるために有効だと思われる施策としては以下のようなものが考えられます。

・どの教材がイチ推しなのかを明らかにする
・管理人の描くストーリーがわかる部分を増やしていく
・ブログターゲット層との交流を図る

現在のブログトップページを拝見していると、さまざまな教材が並んでいて「結局のところ、どれがおすすめなの?」という迷いが生じてしまいそうかなと個人的に感じました。ブログ作者として「これを選んでおけば間違いないよ」という教材を明らかにしておいてあげたほうが、迷いなく購入できて成約率は上がりそうかなと思いました。

また、いまはアフィリエイト記事が占めている割合が非常に大きいので、アフィリエイトとは直接関係のない、ターゲットとの距離を詰めるための記事があってもいいのかもしれません。

ほかにはターゲット層との交流も成約率アップには非常に有効です。SNSでもブログ内でもいいのですが、何かしらの相談窓口などがあって、交流する機会があれば、購入ハードルがグッと下がることも期待できます。

いまはユーザーと運営者と少し距離感を感じるので、ここを改善してもっとユーザーとの距離を詰めていく工夫をしていくと、さらに成約される量も増えていくかもしれません!

まとめ

大きな方向性としてはとてもいいと思うので、あとは顧客と会ってブログに対する意見を聞いて反映したり、交流することで購入ハードルを下げる努力で成約率はよりよくなっていくと思います。

コンテンツは充実してきているので、今後はデータベース的な部分よりもサービス的な側面を強化していってもいいのかもしれませんね。

ご相談いただきありがとうございました。